先日、ある情報商材プラットフォームで「Shopify×AIで越境EC」というテーマの有料教材を見かけました。価格は約5,000円。冒頭の無料部分を読んでみたところ、内容としてはネットで調べれば分かる情報が大半だったんですよね。
「この内容でお金を取るレベルではないな」と率直に感じたので、自分で徹底的に調べて無料記事にしてみました。むしろ、有料教材より情報密度を高くすることを意識しています。
なぜ今、越境ECが副業として注目されているのか
2026年2月現在、円は依然として歴史的な安値圏にあります。これは輸入する側にとっては痛手ですが、海外に向けて日本の商品を売る側にとっては大きなチャンスなんですよね。たとえば、1ドル150円台で推移している今、アメリカの消費者から見ると日本の商品は割安に映ります。
経済産業省の「電子商取引に関する市場調査」によると、日本発の越境EC市場規模は年々拡大を続けていて、特に北米・東南アジア向けの伸びが顕著です。個人でもShopifyのようなプラットフォームを使えば、初期費用を抑えて参入できる環境が整ってきました。
Shopifyが越境ECに向いている理由
越境ECのプラットフォームは色々ありますが、個人の副業で始めるならShopifyが現実的だと感じました。理由はいくつかあります。
まず、多通貨対応が標準で組み込まれている点。Shopify Markets機能を使えば、訪問者の国に応じて自動で通貨を切り替えてくれます。また、Shopify Paymentsを有効にするだけで主要な決済手段(クレジットカード、Apple Pay、Google Pay等)に対応できるのも大きいですね。
月額プランは$39(ベーシック)から。日本円で約6,000円程度なので、副業の固定費としては許容範囲かなと思います。さらに、多言語対応アプリ(Langify、Weglotなど)を入れれば英語・中国語への翻訳も自動化できます。
AIを活用して越境ECを効率化する具体的な方法
ここからが本題です。越境ECの何にAIを使うのか、具体的に整理してみました。
商品リサーチにAIを使う
海外で売れる日本商品を探すとき、ChatGPTやClaudeに「アメリカで需要がある日本の商品カテゴリを、Amazon.comのトレンドデータをもとに分析して」と聞くと、かなり的確なリストが返ってきます。実際に試してみたところ、日本の文房具、抹茶関連商品、和柄の生活雑貨あたりが安定して需要がありそうでした。
さらに、AIツールの最新動向を把握しておくと、新しいリサーチ手法も見つかりやすいですね。
商品説明文の多言語生成
越境ECで最もハードルが高いのが、英語での商品説明文作成です。ここでAIの力が大きく発揮されます。単純な翻訳ではなく、ターゲット市場に合わせたセールスコピーを生成できるのがポイントです。
たとえば「この急須は常滑焼の伝統技法で作られています」という日本語を、アメリカの消費者向けに変換すると「Handcrafted in the Tokoname tradition — a 900-year-old ceramic art from Japan’s Aichi prefecture」のように、文化的背景を織り込んだ魅力的な文に仕上がります。
SNS集客の自動化
Instagramの投稿文やPinterestのピン説明文もAIで大量生成できます。AIデザインツールでSNS画像を自動生成する方法と組み合わせると、商品画像からSNS投稿まで一気通貫で自動化できるんですよね。
カスタマーサポートの自動対応
海外のお客様からの問い合わせ対応も、AIチャットボット(Shopify Inbox + ChatGPT API連携)で自動化できます。時差を気にせず24時間対応できるのは、副業で運営する場合にとても助かります。
具体的な始め方ロードマップ
ステップ1:市場調査(1週間)
まず、Google TrendsとAmazon.comのBest Sellersで、日本関連商品の需要を確認します。AIに「Japanese products trending on Amazon US 2026」と聞けば、カテゴリごとの需要傾向を整理してくれます。
ステップ2:Shopifyストア構築(3日)
Shopifyに登録し、テーマを選んでストアを構築します。ここでのコツは、最初から完璧を目指さないこと。まずは5〜10商品でスタートして、売れ行きを見ながら拡大するのが現実的です。
ステップ3:商品登録とAI翻訳(2日)
仕入れ先(卸サイト、メーカー直取引、または自作商品)から商品を選び、AIで英語の商品説明を生成します。写真は自分で撮影するか、メーカー提供の画像を使用。背景の切り抜きや加工もAIツールで数分で完了します。
ステップ4:配送設定(1日)
国際配送は日本郵便のEMSか、ShipandcoやShip&coのようなShopify対応の配送サービスを使います。送料の設定は国別に分けるのがベスト。アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリアあたりから始めると、配送トラブルが少なくて安心です。
ステップ5:集客開始(継続)
Pinterest(日本商品との相性が良い)とInstagramをメインに集客します。投稿はAIで生成し、予約投稿ツール(Buffer、Later等)で自動化。週に2〜3時間の作業で回せるようになるのが理想です。
現実的な収益シミュレーション
正直に書くと、最初の1〜2ヶ月はほぼ売上ゼロになる可能性が高いです。これは越境ECに限らず、どのネットショップでも同じですね。
3ヶ月目以降、月に10〜20件の注文が入り始めると、1件あたりの利益が2,000〜3,000円として月2〜6万円程度。半年後に商品数を増やしてリピーターがつき始めると、月20万円は射程圏内に入ってきます。ただし、これは継続的にSNS集客とSEO対策を行った場合の話です。
注意すべき落とし穴
越境ECには独特の注意点がいくつかあります。まず関税と輸入規制。国によっては食品や化粧品の輸入に制限があるので、事前に調べておく必要があります。
また、返品対応のコストも見落としがちです。海外からの返送は送料が高くつくため、返品ポリシーは慎重に設計した方が良さそうです。「返品不可だが、破損品には代替品を無料発送」のようなポリシーが多い印象ですね。
それから、ココナラ×AIでの副業のように複数の収入源を持っておくと、越境ECの売上が安定するまでの期間を乗り越えやすくなります。
まとめ
Shopify×AIの越境EC副業は、円安の今がまさに参入タイミングとしてはベストだと感じています。初期費用は月6,000円程度のShopify代と、仕入れ資金の数万円。AIを活用すれば、翻訳・集客・サポートの大部分を自動化できるので、本業の合間でも運営は十分可能です。
有料教材で学ぶのも一つの手ですが、この記事の内容とShopify公式ヘルプを読み込めば、スタートに必要な知識は十分揃うと思います。まずは小さく始めて、データを見ながら改善していくのが一番の近道かなと。参考になれば幸いです。