Next.jsの46.5倍のスループットを叩き出すフレームワークが登場しました。Rariは、Rustランタイムで動くReact Server Componentsフレームワークです。しかし、開発者がRustを書く必要はありません。そこで今回は、Rariの仕組みと注目される理由を詳しく解説します。

Rariの驚異的なベンチマーク結果

Rariのパフォーマンスは圧倒的です。具体的には、レスポンスタイムがNext.jsの9.1倍高速です。また、0.43msという応答速度を実現しています。さらに、スループットは毎秒74,662リクエストを記録しました。一方、Next.jsは毎秒1,605リクエストです。つまり、約46.5倍の差があるのです。しかも、ビルド速度も3.7倍高速で、0.93秒で完了します。加えて、バンドルサイズは53%削減されています。

Rariの技術アーキテクチャ

Rariは3層構造で設計されています。まずRustランタイム層があります。具体的には、HTTPサーバー、RSCレンダラー、ルーターを担当します。また、V8エンジンを内蔵しています。次にReactフレームワーク層です。ここではApp RouterやServer Actionsが動作します。さらに、Streaming/Suspenseにも対応しています。そして最後がビルドツール層です。Rolldown-Viteバンドラーを採用しており、ゼロ設定で動作します。

特に重要なのは開発者体験です。つまり、RustではなくReactのコードをそのまま書けます。しかし、実行時にはRustの性能を得られるのです。たとえば、Server Componentsがデフォルトで有効です。そのため、Client Componentsは必要な場合だけ指定します。また、node_modulesを直接サポートしているので移行の障壁が低いです。

Rariの開発状況と今後の展望

Rariの正式名称はRuntime Accelerated Rendering Infrastructureです。Ryan Skinnerが開発を主導しています。実際、GitHubでは989スターを獲得し、220以上のリリースを重ねています。また、MITライセンスで公開されています。さらに、Neon(Serverless Postgres)がスポンサーとして支援しています。

しかし、まだ発展途上の段階です。そのため、本番環境での採用には慎重な判断が必要です。とはいえ、RustとReactの組み合わせは大きな可能性を秘めています。特にパフォーマンスが重要なプロジェクトでは注目に値します。したがって、今後のアップデートを継続的にチェックすることをおすすめします。なお、最新版はv0.10.9で、Discordコミュニティも活発に運営されています。