
2026年1月下旬、GoogleがAI OverviewsのベースモデルをGemini 3に切り替え、さらに「AI Mode」という新しい検索インターフェースをグローバルで展開し始めました。従来のリンク一覧型の検索から、会話型のAI検索へと大きくシフトしています。
実際に使ってみると、検索の体験がかなり変わったと感じたので、具体的にどう変わったのか整理してみます。
Google検索AI Modeとは
AI Modeは、Google検索に新たに追加された会話型の検索インターフェースです。従来の検索結果ページに加えて、AIとのチャット形式で質問を深掘りできる専用の画面が用意されました。
もともとGoogleは2024年頃からAI Overviews(検索結果の上部にAIが生成した要約を表示する機能)を展開していましたが、Gemini 3の搭載によって、その精度と対応範囲が大幅に向上しています。
具体的に何が変わったのか
AI Overviewsの進化
これまでのAI Overviewsは、単純な質問に対する要約が中心でした。Gemini 3搭載後は、複雑な質問やニュアンスのある問いかけにも対応できるようになっています。たとえば、「PythonとRustのメモリ管理の違いを、具体例付きで説明して」といった質問に対して、コード例を含めた詳細な回答が返ってきます。
フォローアップ質問
AI Overviewsの回答に対して、チャット形式でフォローアップの質問ができるようになりました。これが「AI Mode」の核心部分です。検索結果を見ながら「もう少し詳しく」「別の観点では?」と掘り下げていけるのは、従来のGoogle検索にはなかった体験ですね。
マルチモーダル対応
Gemini 3はテキストだけでなく、画像や動画の理解にも優れています。たとえば、植物の写真を撮ってGoogle検索にアップロードすると、AI Modeがその植物の種類、育て方、注意点まで会話形式で教えてくれます。
従来の検索との違い
分かりやすく整理すると、こんな感じになります。
- 従来の検索:キーワード入力 → リンク一覧 → 自分でページを読む
- AI Mode:自然言語で質問 → AIが要約回答 → チャットで深掘り → 必要に応じて元ソースを確認
重要なのは、AI Modeが従来の検索を「置き換える」のではなく「補完する」形で提供されている点です。検索結果ページは残っているので、リンクをクリックして元の情報源にあたることも引き続き可能です。
SEOへの影響
ブログやWebサイトを運営している方にとっては、SEOへの影響が気になるポイントでしょう。AI Overviewsが検索結果の上部を占めることで、従来の「10個のリンク」への流入が減少する可能性があります。
実際、一部の調査では、AI Overviewsが表示されるクエリでは、オーガニック検索のCTRが10〜15%低下したというデータも出ています。ただし、AIが引用するソースとして選ばれれば逆にトラフィックが増える場合もあるので、一概にネガティブとは言い切れません。
AI 2026年問題でも取り上げましたが、AIによる情報流通の変化は、コンテンツ制作者にとって無視できないテーマです。
Perplexityとの競合
AI検索の分野では、PerplexityやYou.comといったスタートアップが先行していました。GoogleがAI Modeで本格参入したことで、この市場は一気に競争が激化しています。
Googleの強みは、既存の検索インフラとインデックスの規模です。一方で、PerplexityはRAG(検索拡張生成)を活用した高精度な回答生成で、特にリサーチ用途ではGoogleを上回る場面もあります。
また、Perplexityは最近「Model Council」という機能を発表し、複数のAIモデルの回答を比較できる仕組みを導入しました。単一モデルに依存しないアプローチは、回答の信頼性を高める工夫として興味深いですね。
活用のコツ
AI Modeを効果的に使うためのポイントをいくつか紹介しておきます。
- 具体的に質問する:「Pythonのデコレータについて」より「Pythonのデコレータを使ってキャッシュ機能を実装する方法」の方が精度の高い回答が得られます
- フォローアップを活用する:最初の回答で満足せず、「なぜ?」「他の方法は?」と掘り下げることで、より深い情報にたどり着けます
- ソースを確認する:AIの回答には引用元が表示されるので、重要な情報は必ず元ソースで裏を取ることをおすすめします
Google Developer Knowledge APIやMCP Serverのような開発者向けのAI統合も進んでおり、Googleのエコシステム全体がAIファーストに移行しつつある印象を受けます。
まとめ
Google検索のAI Modeは、「検索」という行為そのものを再定義しようとする試みです。Gemini 3の搭載により、会話型の情報探索がかなり実用的なレベルに達しています。
とはいえ、AIの回答を鵜呑みにせず、ソースを確認する習慣は引き続き大事です。検索の進化に合わせて、使い方もアップデートしていく必要がありそうですね。