コードレビューって、正直なところ結構な負担ですよね。チームが大きくなるほどPRの数は増えるし、セキュリティチェックやコーディング規約の確認は毎回同じようなことの繰り返し。そんな課題に対して、面白いアプローチを取っているのがContinue AIです。

Y Combinator W26出身のこのツールは、AIによるコードチェックをGitHubのステータスチェックとして直接統合できるのが特徴です。実際に触ってみたので、仕組みと使い方をまとめてみました。

Continue AIの基本コンセプト:チェックをマークダウンで定義する

Continue AIの発想はシンプルで、コードレビューのルールをマークダウンファイルとしてリポジトリに置く、というものです。.continue/checks/ディレクトリにチェック定義を配置すると、PRが開かれたタイミングでAIが差分を解析してくれます。

たとえば、セキュリティレビュー用のチェックはこんな感じで書けます。チェック名、説明、そしてAIへのプロンプトを1つのマークダウンにまとめるだけなんですよね。

具体的には、「ハードコードされたAPIキーがないか」「入力バリデーションが抜けていないか」「SQL文字列結合がないか」といったルールを自然言語で記述します。従来のlintツールとは違って、文脈を理解した上でチェックしてくれるのがポイントです。

Continue AIの仕組み:GitHubステータスチェックとの統合

技術的な流れとしては、PRが作成されると、Continue AIが各チェック定義を読み込み、差分に対してAIを実行します。結果はGitHubのステータスチェック(緑/赤)として表示されるので、既存のCI/CDワークフローと自然に統合できます。

チェックが失敗した場合は、修正提案も一緒に表示されます。GitHub上で直接「Accept」か「Reject」を選べるので、わざわざローカルに戻って修正する手間が省けるのは便利だと感じました。

ソースコントロールされている点も重要です。チェック定義はコードと一緒にバージョン管理されるので、「いつ、誰が、どんなルールを追加したか」が全て履歴に残ります。AIエージェントのハーネス設計と同じように、AIの振る舞いを明示的に制御できる仕組みになっています。

Continue AIのセットアップ手順

導入は驚くほど簡単です。公式ドキュメントのクイックスタートでは、Claude CodeなどのコーディングエージェントにウォークスルーURLを渡すだけで、最初のチェック定義の作成からGitHub接続までガイドしてくれます。

手動で設定する場合も、リポジトリに.continue/checks/ディレクトリを作成し、マークダウンファイルを置くだけ。フロントマターにname・descriptionを記述し、本文にAIへの指示を書きます。あとはGitHub Appをインストールすれば、次のPRからチェックが走り始めます。

従来のコードレビューツールとの違い

CursorやWindsurfなどのAIコーディングエディタはリアルタイムのコード補完に強みがありますが、Continue AIはPR単位のレビュー自動化に特化しています。つまり、書く段階と確認する段階を明確に分けているわけです。

ESLintやSonarQubeといった既存の静的解析ツールとの違いは、ルールを自然言語で書ける点。「このプロジェクトではREST APIのレスポンスにページネーションを必ず含めること」のような、プロジェクト固有のルールも簡単に追加できます。

また、チェック結果にAIが修正コードを提案してくれるのは、GitHub CopilotのPRレビュー機能とも似ていますが、ルールのカスタマイズ性ではContinueの方が柔軟だと感じました。

どんなチームに向いているのか

個人的に、Continue AIが特に効果を発揮しそうだと思うのは以下のケースです。セキュリティチェックを毎回人手でやっている中規模チーム、コーディング規約の統一に苦労しているチーム、そしてオンボーディング期間中の新メンバーのPR品質を底上げしたいチーム。

一方で、チェック定義の質がそのままレビュー品質に直結するので、最初のルール設計にはそれなりの工夫が必要です。曖昧なプロンプトだとAIの判定もブレるので、具体的な条件を書くのがコツだと思います。

まとめ

Continue AIは「コードレビューのルールをコードとして管理する」という、ありそうでなかったアプローチを取っています。マークダウンでチェック定義を書き、GitHubステータスチェックに統合、失敗時は修正提案まで出してくれる。MCPサーバー開発のようにAIとツールの連携が進む中で、CIパイプラインにもAIが自然に入ってくる流れを感じました。気になった方は公式サイトをチェックしてみてください。