航空機のリアルタイム追跡に興味はありませんか。ADS-B信号を受信すれば誰でも可能です。しかも3Dマップ上に表示するオープンソースツールがあります。そこで今回は、ADS-B 3Dフライトトラッキングの仕組みと始め方を解説します。
ADS-Bとは何か
ADS-Bは航空機の位置情報を自動送信する仕組みです。1090MHz帯で信号を発信しています。位置、高度、速度などのデータが含まれます。つまり受信機があれば誰でもデータを取得できます。しかもこれは完全に合法的な受信です。
さらに毎秒1回のデータ更新が行われます。従来のレーダーは5~12秒に1回でした。したがって、ADS-Bの方がはるかにリアルタイム性が高いのです。
従来のレーダーとの違い
従来のレーダーは地上局が航空機に問い合わせる方式でした。しかしADS-Bは航空機側から自動的に信号を送ります。つまり地上局が問い合わせる必要がありません。また山岳地帯や遠隔地でもカバーできます。
さらに地上受信局のインフラが小型で柔軟です。具体的にはRaspberry Piと安価なSDRドングルで受信可能です。したがって、個人でも簡単にADS-B受信環境を構築できます。
オープンソースの3D表示ツール
まずadsb-flight-mapが有名です。CesiumJSでWebGL 3Dグローブ上に航空機を表示します。またFlightAirMapも無料のオープンソースツールです。特に3DモデルのglTF形式で航空機を表示できます。
さらにDIY受信プラットフォームのStratuxプロジェクトもあります。具体的にはFLARMやOGNとの互換性も備えています。つまり用途に応じて複数の選択肢があるのです。
オープンデータソース
OpenSky Networkは無料のオープンソースAPIを提供しています。グローバルなセンサーネットワークでADS-Bデータを収集しています。またADS-B Exchangeはコミュニティ運営のデータ集約サービスです。
さらにFlightradar24は世界中に5万台以上の受信機を持っています。ただしカバー範囲は受信機から250~450kmです。したがって、洋上では衛星ベースのADS-B(Aireon等)が補完しています。
始め方の具体的なステップ
まずRaspberry PiとRTL-SDRドングルを用意します。次にdump1090などのソフトウェアをインストールします。さらにCesiumJSベースの表示ツールを設定します。
しかし受信だけならOpenSky APIを使う方が簡単です。つまりハードウェアなしでも3Dフライトトラッキングを体験できます。だからこそADS-B 3Dフライトトラッキングは航空ファンと技術者の両方に魅力的な趣味なのです。