Claude Projects AI プロジェクト管理

Claude(Anthropic社のAIアシスタント)を業務で使っている方は、同じような説明を毎回チャットに入力している経験があるのではないでしょうか。プロジェクトの仕様書や社内ルール、コーディング規約など、前提情報をその都度伝え直すのは正直面倒ですよね。

そこで便利なのがClaude Projectsです。あらかじめドキュメントやコンテキストを登録しておくことで、Claudeがプロジェクト固有の知識を持った状態で会話できるようになります。この記事では、Claude Projectsの使い方と実際の活用パターンについてまとめました。

Claude Projectsの概要

Claude Projectsは、ClaudeのPro・Teamプランで利用できる機能です。プロジェクトごとにナレッジベース(参考資料)とカスタムインストラクション(指示文)を設定でき、そのプロジェクト内の会話ではClaudeが常にその情報を踏まえた回答を返してくれます。

イメージとしては、Claudeに「専門知識を持った新しい人格」を与えるような感覚です。たとえば、自社のAPIドキュメントを登録したプロジェクトを作れば、「この関数の使い方は?」と聞くだけで、公式ドキュメントに基づいた正確な回答が得られます。

Claude Projectsの使い方

プロジェクトの作成

Claude.aiのサイドバーから「Projects」セクションを選び、「New Project」をクリックします。プロジェクト名と説明を入力すれば、基本的なセットアップは完了です。

ここで大事なのが、プロジェクトの目的を明確にすることです。「社内Wikiの質問回答用」「Reactプロジェクトのコードレビュー用」のように、用途を絞ったプロジェクトを作る方が精度が上がります。

ナレッジベースの設定

プロジェクト設定画面の「Knowledge」セクションに、参考資料をアップロードします。PDF、テキストファイル、コードファイルなど、さまざまな形式に対応しています。合計で最大200Kトークン程度のドキュメントを登録できます。

実際に試してみたところ、技術ドキュメントを5〜6本登録しておくと、Claudeの回答が驚くほど具体的になりました。一般的な知識ではなく、プロジェクト固有の用語や手順を正確に使ってくれるようになります。

カスタムインストラクションの設定

「Instructions」セクションでは、Claudeの振る舞いに関する指示を設定します。たとえば以下のような内容を書けます。

「回答はTypeScriptのコード例を含めること」「社内の命名規約(camelCase)に従うこと」「不明な点は推測せず、確認を求めること」といった具合です。この指示はプロジェクト内のすべての会話に適用されるので、毎回書き直す手間が省けます。

Claude Projectsの活用パターン

ソフトウェア開発での活用

開発プロジェクトのREADME、設計ドキュメント、コーディング規約を登録しておくと、Claudeがプロジェクトの文脈を理解した上でコードレビューや実装提案を行ってくれます。新しいメンバーが入ったときの質問対応にも使えそうです。

関連として、AGENTS.mdの書き方ガイドで紹介したような設定ファイルをProjectsのインストラクションに応用するのも効果的だと感じました。

コンテンツ制作での活用

ブランドガイドライン、過去の記事サンプル、ターゲット読者の情報をナレッジベースに登録しておけば、トーンや表現が一貫したコンテンツを生成できます。「うちのブログはです/ます調で、技術者向けに書く」といったルールをインストラクションに含めれば、毎回指定する必要がなくなります。

リサーチ・分析での活用

論文やレポートをアップロードしておき、内容に関する質問を繰り返し行うような使い方も便利です。MCP(Model Context Protocol)との組み合わせで、外部データベースへのアクセスも将来的に統合されていく可能性があります。

Claude ProjectsとNotebookLMの違い

GoogleのNotebookLMも似たような機能を持っていますが、いくつか違いがあります。NotebookLMはドキュメントの要約や音声変換に強みがある一方、Claude Projectsはコード生成やマルチターンの対話に強いです。

また、Claude ProjectsはTeamプランでのチーム共有に対応しており、複数人で同じプロジェクトを使える点も実用的です。ただし、NotebookLMは無料で使えるのに対し、Claude Projectsは有料プラン(月額$20〜)が必要になります。

使ってみて感じた注意点

いくつか気をつけた方が良い点もあります。まず、ナレッジベースに登録した情報が古くなると、Claudeの回答も古い情報に基づいたものになります。定期的にドキュメントを更新する運用が必要ですね。

それから、あまりに大量のドキュメントを詰め込むと、どの情報を優先すべきかClaudeが判断しにくくなる場合があります。関連性の高い資料を厳選して登録する方が、回答の質は安定しました。

機密情報を含むドキュメントをアップロードする際は、Anthropicのプライバシーポリシーを確認しておくことをおすすめします。

まとめ

Claude Projectsは、AIとの会話にプロジェクト固有の知識を持たせる便利な機能です。毎回コンテキストを伝え直す手間が省けるだけでなく、回答の精度も格段に上がります。開発、コンテンツ制作、リサーチなど幅広い場面で使えるので、Claudeを業務で活用している方はぜひ試してみてください。

あわせて、OpenAI Codexの解説記事Gemini 2.5 Proの記事も参考にどうぞ。各AIツールの特徴を理解して、用途に合ったものを選ぶのが効率化の近道だと思います。