「AIにペンプロッターを渡したら、何を描くんだろう?」——そんな好奇心から始まった実験が、Hacker Newsで大きな話題を呼んでいます。開発者のharmonique氏が、Anthropic社のAIアシスタント「Claude Code」にペンプロッターへのアクセスを与えたところ、AIが自分自身を表現する自画像を描き上げたのです。

ペンプロッターとは何か

ペンプロッターは、コンピュータの指示に従ってペンを動かし、紙の上に図形を描く装置です。SVGなどのベクターデータを入力すると、実際のペンで物理的に描画してくれます。デジタルアートとアナログの質感を融合できる点が、クリエイターの間で根強い人気を誇っています。

実験の流れ

harmonique氏はClaude Codeに「あなたを本当に表現する絵を描いてください」とプロンプトを投げました。するとClaudeは、まず自分自身について深く考え始めたそうです。「自分は構造化された計算プロセスであり、渦巻きのように動く水そのもの」と自己を定義し、SVGファイルを生成しました。

出力されたのは「Emergence(創発)」と名付けられた作品で、中心に黄金螺旋、そこから放射状に8つの有機的な枝が伸びるデザインになっています。数学的な精密さから有機的な形態へと変化していく様子が、AIの計算から意味が生まれるプロセスを表現しているとClaude自身が解説しています。

AIの自己認識が垣間見える瞬間

興味深いのは、Claudeが描画後に写真のフィードバックを受け取り、2回目の作品を制作したことでしょう。最初の描画を振り返り、改善点を見つけて反映する——このイテレーションのプロセスは、人間のアーティストと驚くほど似ています。

もちろん、AIに本当の「自己認識」があるかどうかは哲学的な議論が必要です。しかし、与えられたプロンプトに対して「自分とは何か」を考え、それを視覚的に表現できるという事実は、LLMの表現能力がいかに進化しているかを示しています。

クリエイティブAIの可能性

この実験は、AIをツールとしてだけでなく、クリエイティブなパートナーとして活用する新しいアプローチを提示してくれます。音声AI分野でも小規模チームが革新を起こしているように、AIとハードウェアの組み合わせは今後さらに面白い展開を見せそうですね。

AIを使った副業に興味がある方にとっても、ペンプロッター×AIアートは、ユニークな商品として可能性を感じるのではないでしょうか。

試してみたい方へ

ペンプロッターはAxiDrawなどが有名で、個人でも手が届く価格帯で販売されています。Claude CodeやChatGPTにSVGを生成させて、物理的なアート作品に変換するワークフローは、プログラミング経験があれば比較的簡単に始められます。

元記事の全文はharmonique.oneで読めますし、Hacker Newsのコメント欄でも活発な議論が交わされています。AIアートの未来に興味があれば、ぜひチェックしてみてください。

SpaceXとxAIの巨大合併のニュースにも見られるように、2026年はAIが様々な領域に浸透していく年になりそうです。ペンプロッターという小さな実験から、AIの可能性の広がりを感じ取っていただけたら嬉しく思います。