AI×雑学ショート動画の収益化ノウハウが、有料記事として数千円で販売されているのを見かけました。冒頭と目次を読んだ限り、正直この内容でお金を取るほどのレベルではないなと感じたので、同じテーマについて自分で徹底的に調べて無料で記事にしました。
結論から言うと、AI雑学ショート動画は2025〜2026年でもまだ参入余地のあるジャンルでした。ただし「簡単に稼げる」という話ではなく、ちゃんと戦略を立てないと埋もれるのも事実。この記事を読めば、有料教材を買わなくても実践を始められるレベルの情報が手に入るはずです。
AI×雑学ショート動画とは?なぜ今バズっているのか
YouTubeやTikTokで「知らなかった雑学」「衝撃の事実」系のショート動画を見たことがある方は多いでしょう。最近はこのジャンルの動画が、AIで大量生産されています。
仕組みはシンプルで、ChatGPTなどで台本を生成し、AI音声で読み上げ、画像素材と字幕を組み合わせるだけ。顔出し不要、撮影不要、編集スキルもほぼ不要という手軽さが人気の理由です。
実際にYouTubeで「雑学」「豆知識」で検索すると、明らかにAI生成と思われるチャンネルがゴロゴロ出てきます。登録者数万〜数十万クラスのチャンネルも珍しくありません。
実際にバズってるAI雑学チャンネルを分析してみた
リサーチで見つけた、再生数が多い雑学系チャンネルをいくつか紹介します。
①「ゆっくり雑学」系チャンネル
登録者10万人超えが複数存在。ゆっくりボイス+画像スライドという古典的なフォーマットですが、ショート版にリメイクして100万再生を超える動画も。制作コストが極めて低いのが特徴です。
②動物雑学チャンネル
「知らなかった動物の習性」を紹介する縦型ショートが安定してバズっています。フリー素材の動物映像+AI音声+字幕という構成で、1本あたりの制作時間は10〜15分程度と推測されます。
③歴史・科学雑学チャンネル
「なぜ空は青いのか」「ピラミッドの謎」といったテーマで、AI生成画像を活用しているチャンネルも増加中。Midjourney風のビジュアルが目を引き、スワイプ率(離脱率)が低い傾向にあります。
④TikTok発の雑学アカウント
TikTokでは特に「1分で分かる〇〇」フォーマットが強く、フォロワー数十万のアカウントがAI音声を使っているケースも確認できました。TikTokからYouTubeへ誘導するマルチプラットフォーム戦略を取るクリエイターも目立ちます。
⑤英語圏のAI雑学チャンネル
海外では登録者100万人超えのAI雑学チャンネルが存在し、日本語圏はまだ規模が小さい分、伸びしろがあるとも言えるでしょう。
収益化の仕組み|ショート動画でどうやって稼ぐのか
YouTubeショートの収益化について、具体的な数字を整理しておきます。
YouTube ショート広告収益
2023年からYouTubeショートにも広告収益が分配されるようになりました。ただし単価は通常動画より低く、1再生あたり0.003〜0.01円程度が相場とされています。100万再生で3,000〜10,000円というイメージですね。
「月10万円」を広告収益だけで狙う場合、月間1,000万〜3,000万再生が必要になる計算。正直、これだけだとかなりハードルが高いです。
じゃあどうやって月10万を狙うのか?答えは「広告収益以外の導線を作ること」にあります。
- ショート→長尺動画への誘導:ショートで興味を引き、概要欄やコメントから長尺動画(広告単価が10〜50倍高い)へ流す
- アフィリエイト:雑学に関連する書籍やサービスのアフィリエイトリンクを概要欄に設置
- 自社コンテンツ販売:noteなどで有料教材を売る
- LINE・メルマガ誘導:ショートからリスト獲得し、後からマネタイズ
つまり、ショート動画はそれ自体で大きく稼ぐものではなく、集客装置として使うのが現実的な戦略です。これは有料教材でも同じことを言っているはずですが、無料で読めるこの記事でも伝えておきたいポイントですね。
具体的な制作フロー|AIツールを使った作り方
では実際にどうやって作るのか、具体的なフローを紹介します。
ステップ1:ネタ出し(ChatGPT / Gemini)
ChatGPTに「バズりやすい雑学ネタを20個リストアップして」と投げるだけでOK。ポイントは「意外性」と「共感」のバランス。「え、マジで?」と思わせつつ、身近なテーマを選ぶのがコツです。
プロンプト例:「日常生活に関する意外な雑学を20個リストアップしてください。条件:①誰でも理解できる内容 ②「知らなかった!」と思える意外性がある ③30秒で説明できる長さ」
ステップ2:台本作成(ChatGPT / Claude)
ネタが決まったら台本を書きます。ショート動画は30〜60秒が最適なので、文字数にして150〜300文字程度。冒頭に「フック(引き)」を入れるのが鉄則で、最初の2秒で視聴者の指を止める必要があります。
プロンプト例:「以下の雑学について、YouTubeショート用の台本を書いてください。条件:①冒頭に衝撃的な一文を入れる ②200文字以内 ③最後に軽いオチをつける」
ステップ3:音声生成(VOICEVOX / ElevenLabs)
台本をAI音声で読み上げます。無料ならVOICEVOXが定番で、ずんだもんの声は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。より自然な音声が欲しい場合はElevenLabsがおすすめ。日本語対応で、感情表現も豊かです。
ステップ4:映像素材の用意
映像は大きく3パターンあります。
- フリー素材:PexelsやPixabayから動画・画像を取得
- AI画像生成:Midjourney、DALL-E、Canva AI で雑学に合ったイメージを生成
- スライド形式:Canvaでテンプレを使い、テキスト+画像のスライド動画に
ステップ5:編集・合成(CapCut / Vrew)
CapCutはスマホでもPCでも無料で使える編集アプリで、自動字幕機能が秀逸。Vrewは音声から自動で字幕を生成してくれるので、テロップ作業が大幅に短縮できます。
慣れてくれば1本10〜20分で完成させられるようになります。毎日1〜2本投稿するペースが理想的でしょう。
リスクと注意点|知っておくべき落とし穴
良い話ばかりではないので、リスクも正直に書いておきます。
- YouTubeのAIコンテンツ規制強化:2024年以降、AI生成コンテンツの開示が義務化されました。低品質なAI動画を大量投下すると、チャンネルごとBANされるリスクも
- 収益単価の低さ:前述の通り、ショート広告だけでは月10万は厳しい。複合的なマネタイズ戦略が必要
- 飽和リスク:参入者が急増中で、同じようなAI雑学動画が溢れている。差別化しないと再生数が伸びにくくなっている
- 著作権問題:フリー素材でも利用規約の確認は必須。AI生成画像の著作権はグレーゾーンが残っている
特にYouTubeは「繰り返しの多いコンテンツ」を低評価する傾向があるため、台本のテンプレ使い回しは避けたほうが安全です。毎回テーマに合わせた構成を考える手間は惜しまないようにしましょう。
月10万円を目指す現実的なロードマップ
最後に、月10万円を現実的に狙うためのステップをまとめます。
- 月1〜2(準備期間):毎日1本投稿。ツールの使い方に慣れる。この時点での収益はほぼゼロ
- 月3〜4(分析期間):再生数が伸びた動画の傾向を分析。ジャンルを絞り込む
- 月5〜6(収益化条件達成):登録者1,000人+ショート再生1,000万回を目指す。達成すれば広告収益が発生
- 月7以降(マネタイズ拡大):長尺動画の投稿開始、アフィリエイト設置、場合によっては自分の教材販売も視野に
広告収益だけで月10万は半年〜1年以上かかる計算ですが、アフィリエイトや長尺動画との組み合わせなら、半年で月10万は十分射程圏内という印象を受けました。
まとめ
AI×雑学ショート動画の収益化について、できる限り具体的にまとめてみました。有料教材を否定するつもりはありませんが、基本的な情報はネットで十分集められるというのが正直な感想です。
大事なのは「情報を集めること」ではなく「実際に手を動かすこと」。ツールは全て無料から始められるので、まずは1本作ってみるのが最短ルートではないでしょうか。
AIツールの活用法についてはai;drのようなAI要約ツールの記事も参考になります。また、AI企業の動向が気になる方はOpenAIのミッションステートメントの変遷やAnthropicの300億ドル調達の記事もどうぞ。
