「AIで音楽が作れるらしい」と聞いて、最初は半信半疑でした。作曲なんてやったこともないし、楽器も弾けない。でも実際にSuno AIを触ってみたら、テキストを入力するだけで本格的なBGMが出てきて正直びっくりしました。
しかもこのBGM、YouTubeに動画としてアップして広告収益を得ることも可能だという。実際にネットで調べてみると、この手のノウハウが有料記事として販売されていました。冒頭を読む限り、わざわざお金を払うほどの内容ではなさそうだったので、自分で徹底的に調べて無料で記事にしました。
この記事では、僕が実際にSuno AIでBGM動画を作ってYouTubeにアップするまでの手順と、収益化に必要な条件、やってみて分かった注意点をまとめています。
そもそもSuno AIとは?テキストから音楽を自動生成するツール
Suno AIは、テキストプロンプトを入力するだけでオリジナル楽曲を生成してくれるAIサービスです。2024年にリリースされてから急速にユーザーを増やし、2026年2月時点で全世界のユーザー数は数千万人規模に達しています。
使い方はシンプルで、「落ち着いたローファイヒップホップ、カフェで流れるようなBGM」みたいな指示を英語や日本語で入力すると、約10秒〜30秒で2パターンの楽曲が生成されます。無料プランでも1日に最大10曲作れるので、まずは試しに触ってみるのがおすすめ。
BGM動画をYouTubeにアップして収益化する仕組み
YouTubeのBGM動画チャンネルって、見たことありませんか?「作業用BGM 3時間」「リラックスジャズ」みたいなやつです。あれ、実はかなり再生回数が回るジャンルなんですよね。
仕組みはこうです。
- Suno AIでBGMを生成する
- Audacity(無料の音声編集ソフト)で曲をつなげて30分〜1時間に伸ばす
- Canvaなどで静止画orループアニメーションを作る
- 動画編集ソフトで音源+映像を合体させる
- YouTubeにアップロード
特に「作業用BGM」「睡眠用BGM」「カフェBGM」といったジャンルは検索ボリュームが大きく、1本の動画が数万〜数十万再生されることも珍しくありません。しかも一度アップすれば放置で再生され続けるので、ストック型の収益が見込めるわけです。
収益化の絶対条件:有料プラン(月$10〜)が必須
ここが一番大事なポイントです。Suno AIの無料プランで作った楽曲は商用利用できません。
Suno AIの利用規約によると、無料プランで生成した楽曲の所有権はSuno社に帰属します。つまり、その曲でYouTubeの広告収入を得るのは規約違反になります。
一方、有料プラン(Pro: 月$10 / Premier: 月$30)に加入すると、生成した楽曲の所有権がユーザー本人に移転し、商用利用が可能になります。料金プランの違いを整理するとこんな感じ。
- Free:1日10曲まで生成可、商用利用不可、所有権はSuno社
- Pro(月$10):月500曲まで、商用利用OK、所有権はユーザー
- Premier(月$30):月2000曲まで、商用利用OK、優先生成
YouTubeで収益化を考えるなら、最低でもProプラン(月約1,500円)への加入は必須です。ここをケチると後で痛い目を見るので要注意。
実際にやってみた手順を公開
僕が試した具体的な流れを書いておきます。
ステップ1:BGMを生成する
Suno AIのサイトにログインして、「Create」からプロンプトを入力。最初は「lo-fi hip hop, chill, study music, no vocals」と入れてみました。すると約15秒で2曲が生成されます。気に入った方をダウンロード。1曲あたり約2分なので、これを複数作って素材をストックしておきます。
ステップ2:曲をつなげて長尺にする
BGM動画は30分〜1時間くらいの長さが理想的。短い曲を15〜30本つなげる必要があります。Audacityにドラッグ&ドロップして、曲と曲の間に3秒程度のクロスフェードを入れると自然な流れになります。書き出し形式はMP3の320kbpsでOK。
ステップ3:映像を用意する
BGM動画の映像は凝る必要がなくて、カフェの風景写真やアニメ風のイラスト1枚をループさせるだけでも十分。Canvaで「YouTube サムネイル」テンプレを使って作るのが一番手っ取り早かったです。
ステップ4:動画編集&アップロード
映像と音源を合体させるだけなので、無料のCapCutやDaVinci Resolveで十分。書き出してYouTubeにアップ。タイトルは「【作業用BGM】集中できるローファイヒップホップ|1時間」みたいな感じで、検索されやすいキーワードを入れます。
著作権トラブルのリスクと対策
Suno AIの楽曲がYouTubeのContent IDシステムに引っかかる可能性はゼロではないです。AIが学習データから生成するため、偶然既存の曲と似たメロディになるケースがあり得ます。
ただし、現状では「Suno AIの楽曲でContent IDに引っかかった」という報告はかなり少ないようです。万が一申し立てを受けた場合は、有料プランの契約証明を添えて異議申し立てを行えば、ほとんどの場合解決できるとのこと。
リスクを減らすコツとしては、以下を意識すると良さそうです。
- プロンプトに特定のアーティスト名を入れない
- 生成された曲をそのまま使わず、Audacityでテンポやピッチを微調整する
- 複数の曲をミックスして独自性を出す
ぶっちゃけ、どれくらい稼げるのか
正直に言うと、BGM動画チャンネルで月10万円以上稼ぐのはかなりハードルが高いです。YouTube BGM動画のCPM(1000回再生あたりの広告単価)は$1〜$3程度と言われていて、一般的なエンタメ動画よりも低め。
仮にCPMが$2だとすると、月10万円(約$650)稼ぐには月間32万5000再生が必要になる計算です。1本で月5万再生を安定して出すのも簡単ではないので、最低でも10〜20本くらいの動画をコンスタントにアップしていく必要がありそう。
とはいえ、一度アップした動画は半永久的に再生され続けるストック型のコンテンツ。月$10のProプラン代を回収するだけなら、それほど難しくはないはずです。まずは月3000円の副収入を目標にするのが現実的でしょう。
やってみて感じたメリットとデメリット
メリット:
- 作曲スキルゼロでも本格的なBGMが作れる
- 顔出し・声出し不要で完全匿名運用が可能
- ストック型なので一度作れば放置できる
- AI×YouTubeの組み合わせはAI×雑学ショート動画のように今後も伸びるジャンル
デメリット:
- 収益化までに時間がかかる(YouTube収益化条件:登録者500人+再生3000時間)
- 同じことをやるライバルが急増中
- AIの生成品質にムラがあり、ボツ曲も多い
- 著作権リスクがゼロではない
まとめ:やる価値はあるけど「楽して稼げる」は幻想
Suno AIでBGM動画を作ってYouTubeにアップする、という流れ自体は驚くほど簡単でした。本当に30分もあれば1本作れてしまいます。
ただし、「簡単に作れる=簡単に稼げる」ではない点は強調しておきたいところ。収益化条件をクリアするまでの道のりは長いし、ライバルも増え続けています。結局、継続的にアップし続けられるかどうかが最大の分かれ道になりそうです。
個人的には、メインの収入源としてではなく、「放置で月数千円入ってくる仕組み」として割り切って運用するのが賢いと思いました。まだAI音楽の市場自体が伸びている段階なので、興味がある人は早めに試してみる価値はあるんじゃないでしょうか。
ちなみにAIを使った収益化に興味があるなら、NotebookLMの使い方ガイドやGemini APIでサムネイル自動生成する方法もチェックしてみてください。AIツールを組み合わせると、コンテンツ制作の効率がかなり上がります。
