2026年2月10日、ByteDanceのSeedチームがSeedance 2.0をリリースしました。AI動画生成の世界がまた一段階進化した感があります。
自分もAI動画制作をいろいろ試してきた身として、このモデルの登場にはかなり興奮しています。実際に触ってみた印象も交えつつ、Seedance 2.0の特徴を整理してみました。
Seedance 2.0の主な特徴
2K解像度と音声の同時生成
一番のインパクトは、動画と音声を同時に生成できるようになった点です。従来のAI動画生成モデルだと、映像を作ってから別途BGMや効果音を足す必要がありました。Seedance 2.0では、プロンプトに「雨の音が聞こえる夜の街」と書けば、映像と環境音がセットで出力されます。
また、解像度が2Kに対応しているのも大きいですね。Soraや他のAI動画ツールと比べても、出力品質の面で一歩リードしている印象を受けました。
最大12ファイルの参照入力
Seedance 2.0では、画像・動画・音声を最大12ファイルまで参照として入力できます。これによって、「このキャラクターの顔」「このカメラワーク」「この照明の雰囲気」といった指定を組み合わせた動画生成が可能になりました。
クリエイターにとって、ここが一番実用的なポイントかもしれません。テキストプロンプトだけでは伝えきれないニュアンスを、参照ファイルで補完できるわけです。
マルチショットの一貫性
従来のAI動画生成では、複数カットにわたってキャラクターの外見を維持するのが難しかったんですよね。Seedance 2.0はマルチショットナラティブに対応しており、シーンをまたいでもキャラクターの一貫性が保たれます。
短編映画やCMのような用途を考えると、この機能はかなり重要だと感じました。
Seedance 2.0の使い方
現時点でSeedance 2.0を試す方法はいくつかあります。
まず、ByteDanceの公式サイト(seed.bytedance.com)でデモを確認できます。また、サードパーティのプラットフォーム経由でAPI利用が可能になっているケースもあるようです。
ただし、商用利用に関してはByteDanceの利用規約を確認する必要があります。特にアニメーションスタイルの生成については、日本のアニメ業界団体からの懸念も報道されているので、その点は注意した方が良さそうです。
競合モデルとの比較
2026年2月時点でのAI動画生成モデルを簡単に比較してみます。
Seedance 2.0は2K解像度・音声同時生成・12参照入力という点で頭一つ抜けています。一方、OpenAI Sora 2はテキストプロンプトの理解力に優れ、Google Veo 3.1は安定性と品質のバランスが良い選択肢です。
コスト面では、Replicate経由でSeedance 1.0 Pro Fastが1秒あたり約$0.015と非常に安価でした。2.0のAPI料金はまだ正式発表されていませんが、ByteDanceの価格設定の傾向からすると、競争力のある水準になるのではないかと予想しています。
クリエイターへの影響
Seedance 2.0の登場で、個人クリエイターでも映画品質に近い映像を作れる時代がさらに近づいたと感じます。特に音声同時生成は、ワークフローを大幅に短縮してくれます。
ただし、こうしたツールが普及するほど「AIで作った動画」の供給過多になるのは避けられません。結局のところ、プロンプトの質やストーリーテリングの力が差別化のポイントになっていくのだと思います。
まとめ
Seedance 2.0は、AI動画生成の新しい基準を作ったモデルだと言えそうです。2K解像度、音声同時生成、マルチショット対応、12ファイル参照入力と、クリエイターが求めていた機能が一通り揃っています。
まだリリースされたばかりなので、今後のAPI公開や料金体系の発表に注目していきたいですね。映像制作に興味がある方は、まず公式サイトのデモを覗いてみることをおすすめします。
