OpenAI Sora APIとは

OpenAIが提供するSoraは、テキストプロンプトからリアルな動画を生成できるAIモデルとして話題になりました。そのSoraがAPIとして利用可能になり、開発者が自分のアプリケーションに動画生成機能を組み込めるようになっています。

正直なところ、初めてAPIドキュメントを読んだ時は「これ、個人でも使えるのか?」と思いましたが、実際に触ってみると意外とシンプルに使い始められました。今回はその使い方と、料金感について整理してみます。

Sora APIの基本的な仕組み

Sora APIは、OpenAIの既存APIと同じエンドポイント体系で提供されています。テキストプロンプトを送ると、動画が生成されて返ってくるというシンプルな構造ですね。

現在利用できるモデルはsora-2で、最大20秒の動画を1080pまでの解像度で生成できます。生成にかかる時間は動画の長さや解像度によりますが、だいたい数分程度です。

対応している入力形式

Sora APIが受け付ける入力は以下の通りです。

  • テキストのみ:プロンプトだけで動画を生成(Text-to-Video)
  • 画像+テキスト:静止画を元に動画を生成(Image-to-Video)
  • 動画+テキスト:既存の動画を編集・拡張(Video-to-Video)

特にImage-to-Videoは実用的で、商品画像やイラストから短い動画を生成するような使い方ができます。

APIの使い方

OpenAIのPythonライブラリを使った基本的な実装を見てみましょう。

from openai import OpenAI

client = OpenAI()

# テキストから動画を生成
response = client.videos.generate(
    model="sora-2",
    prompt="A golden retriever running through a sunflower field at sunset, cinematic quality",
    duration=5,
    resolution="720p"
)

# 生成された動画のURLを取得
video_url = response.data[0].url
print(video_url)

APIキーはOpenAIの通常のキーをそのまま使えます。ただし、Soraの利用にはTier 4以上のAPIアクセスレベルが必要という点には注意が必要です。

パラメータの詳細

主要なパラメータを整理しておきます。

  • duration:動画の長さ(5秒、10秒、15秒、20秒から選択)
  • resolution:解像度(480p、720p、1080p)
  • aspect_ratio:アスペクト比(16:9、9:16、1:1)
  • n:同時に生成する動画の数(最大4)

料金体系

Sora APIの料金は、動画の長さと解像度に基づいて計算されます。

  • 720p・5秒の動画:約0.50ドル(およそ75円)
  • 1080p・10秒の動画:約2.00ドル(およそ300円)
  • 1080p・20秒の動画:約4.00ドル(およそ600円)

1本あたりの単価で見ると決して安くはないですね。ただ、Seedance 2.0などの競合サービスと比較すると、品質を考慮すれば妥当な範囲だと感じます。

大量に生成する場合は、まず低解像度・短尺で試してからアップスケールする方法がコスト効率的です。

Sora APIの活用シーン

実際にどんな場面で使えるのか、いくつか考えてみました。

SNSコンテンツの量産

YouTube ShortsやTikTok向けの短尺動画を作る際に、素材として使うのは現実的な選択肢です。完全にSoraだけで完成動画を作るのは難しいですが、背景映像やイメージカットとして組み合わせるには十分な品質があります。

プロトタイプ動画

商品のコンセプト動画やアプリのデモ映像を、撮影なしで素早く作れるのは大きなメリットです。クライアントへの提案段階で「こんなイメージです」と見せるための素材として活用できそうですね。

教育コンテンツ

科学現象の可視化や歴史的シーンの再現など、実写では撮影困難な映像を生成できます。教育系YouTuberや教材制作に携わる方には嬉しい機能ではないでしょうか。

現時点での制約

Sora APIにはまだいくつかの制約があります。

まず、テキストの描画が苦手です。動画内にテキストを含めるプロンプトを書いても、文字が崩れることがほとんどです。テロップは後から別ツールで追加した方が確実ですね。

それから、人物の手や指。これはAI画像生成でもおなじみの課題ですが、動画だとさらに目立ちます。人物のクローズアップ動画は慎重に使った方が良さそうです。

一貫性の維持も課題の一つ。同じキャラクターを複数の動画で一貫して生成するのは、まだ難しい状況です。

他のAI動画生成サービスとの比較

2026年現在、AI動画生成の選択肢はかなり増えています。

Google Veo 3.1は音声付き動画生成に対応している点が強みですし、RunwayのGen-4はモーションブラシによる細かい制御が可能です。ByteDanceのSeedanceはコストパフォーマンスが優秀です。

Soraの強みは、OpenAIのエコシステムとの統合のしやすさと、テキスト理解力の高さにあると感じています。複雑なシーンの指示が比較的正確に反映される印象です。

まとめ

OpenAI Sora APIは、AI動画生成を自分のワークフローに組み込みたい開発者にとって、有力な選択肢になっています。料金面ではまだ気軽に大量生成とはいきませんが、ピンポイントで高品質な動画素材を作りたい場面では重宝するはずです。

まずはテキストプロンプトだけのシンプルな生成から試してみて、自分のユースケースに合うかどうかを確かめてみるのがおすすめです。動画生成AIの進化は速いので、半年後にはまた状況が変わっているかもしれませんが、今この瞬間の選択肢としては十分に使えるレベルだと思います。