2026年2月にリリースされたmacOS Tahoe 26.3で、深刻なクラッシュバグが報告され話題になっています。Mac mini M2 Proなど、これまで安定して稼働していたマシンでも再起動が繰り返される事態が発生しているようです。
報告されている症状
開発者であるRui Carmo氏のブログ「Tao of Mac」では、macOS Tahoe 26.3へのアップデート後に発生した問題が詳しく記録されています。主な症状は以下の通りです。
- 突然マウスカーソルの動きが鈍くなり、やがて完全にフリーズする
- 約1分後、接続されたディスプレイが紫色に点滅し、その後暗転
- マシンが自動的に再起動される
- それまで24時間365日稼働で問題がなかった環境で発生
Activity Monitorで監視しても、クラッシュ直前まで異常な数値は確認できないとのことです。WindowServerの暴走が疑われるものの、原因の特定には至っていません。
ログが残らないという問題
この不具合で特に厄介なのは、Console.appにまともなログが残らない点です。クラッシュの原因を調査しようにも手がかりが見つからず、トラブルシューティングが困難な状況になっています。
Carmo氏はこの状況について「Appleのソフトウェア品質とデバッグ能力に対する証左だ」と皮肉を込めてコメントしています。Feedback Assistantには「FB21983519」として報告済みとのことです。
原因として疑われているもの
現時点で最も疑われているのは、Appleのコンテナフレームワークです。ただし、これを確認するには数日間コンテナ機能の使用を停止して様子を見るしかなく、実用的な検証は難しい状況でしょう。
Hacker Newsのコメント欄でも同様の症状を報告するユーザーが見受けられ、特定のハードウェア構成や使用パターンに限らず発生している可能性が指摘されています。
暫定的な対処法
Appleからの公式な修正パッチが出るまでの間、以下の対策を検討してみてください。
- macOS 26.3へのアップデートをまだ行っていない場合は、しばらく様子を見る
- すでにアップデート済みの場合は、コンテナ機能の使用を一時的に控える
- Time Machineバックアップが最新であることを確認しておく
- 重要な作業中はこまめに保存する習慣をつける
- Appleのセキュリティアップデート情報を定期的にチェックする
根本的な解決はApple側のパッチ提供を待つ必要がありますが、少なくとも被害を最小限に抑える準備はしておきたいところです。
Appleのソフトウェア品質に対する懸念
近年、macOSのメジャーアップデートやポイントリリースで品質面の問題が指摘されることが増えてきました。今回の件も「ログすら満足に残らないOS」という批判につながっており、開発者からの信頼に影を落とす結果になりかねません。
macOSはかつて「安定性のmacOS」というイメージが定着していましたが、新機能の追加ペースが上がる中で品質保証(QA)のバランスが崩れているのかもしれません。
まとめ
macOS Tahoe 26.3のクラッシュバグは、安定稼働していたマシンでも発生する深刻な問題です。原因の特定が難しく、ログも残らないため、ユーザー側でできることは限られています。
アップデートを検討中の方は、修正パッチのリリースを待つのが無難な選択肢と言えるでしょう。すでに影響を受けている方は、上記の暫定対策を試しながらAppleの対応を注視してみてください。
