Microsoft Officeのライセンス費用が気になって、LibreOfficeへの乗り換えを検討したことはありませんか。無料で使えるオープンソースのオフィススイートとして、LibreOfficeは非常に完成度が高いんですよね。

ただ、移行時に最も困るのがショートカットキーの違いです。長年Officeを使ってきた方は、指が覚えているショートカットが変わるだけでストレスを感じるものです。今回は、LibreOfficeでMicrosoft Officeと同じショートカットキーを使えるようにする方法を紹介します。

LibreOfficeとMicrosoft Officeのショートカットの違い

基本的なショートカット(Ctrl+C、Ctrl+V、Ctrl+Zなど)は両方で共通です。問題になるのは、Office固有の操作に割り当てられたキーの違いですね。

代表的な違いをいくつか挙げてみます。

  • Ctrl+Shift+P: Office→上付き文字、LibreOffice→デフォルトなし
  • F7: Office→スペルチェック、LibreOffice→シソーラス
  • Ctrl+1: Office→セルの書式設定、LibreOffice→書式設定ダイアログ(共通だが挙動が微妙に異なる)
  • Alt+Enter: Excel→セル内改行、Calc→同じだが一部環境で動作が異なる

GitHubで公開されたショートカット変換ツール

この問題を解決するために、MS-office-shortcuts-for-LibreOfficeというオープンソースプロジェクトがGitHubで公開されています。このツールを使うと、LibreOfficeのショートカットキーマッピングをMicrosoft Officeに合わせることができます。

導入手順

導入はとてもシンプルです。以下の手順で進めます。

  1. GitHubリポジトリからファイルをダウンロード
  2. LibreOfficeを閉じる
  3. 設定ファイルを所定のディレクトリにコピー
  4. LibreOfficeを再起動

具体的には、ダウンロードしたXMLファイルをLibreOfficeのユーザープロファイルディレクトリに配置するだけです。Windowsなら %APPDATA%\LibreOffice\4\user\、macOSなら ~/Library/Application Support/LibreOffice/4/user/、Linuxなら ~/.config/libreoffice/4/user/ がそのパスになります。

手動でショートカットをカスタマイズする方法

上記のツールを使わず、自分で一つずつカスタマイズしたい場合は、LibreOfficeの設定画面から変更できます。

  1. ツール → カスタマイズを開く
  2. キーボードタブを選択
  3. 変更したいショートカットキーを選択
  4. 割り当てたい機能を選んで「変更」をクリック

この方法なら、自分がよく使うショートカットだけをピンポイントで変更できるので、全体を変えるほどではない場合に便利ですね。

LibreOfficeへの移行で気をつけるポイント

マクロの互換性

VBAマクロを多用している場合、LibreOfficeでの動作保証はありません。LibreOfficeはVBAの基本的な互換性を持っていますが、複雑なマクロは修正が必要になることが多いです。

レイアウトのずれ

Wordで作成した文書をLibreOffice Writerで開くと、フォントやレイアウトがずれることがあります。これはフォントの違いが主な原因です。Microsoft系フォント(游ゴシック等)をインストールしておくと、ずれを最小限にできます。

ファイル形式の選択

LibreOfficeのデフォルト保存形式はODF(Open Document Format)です。Officeユーザーとファイルをやり取りする場合は、保存時にdocx/xlsx形式を選択する必要があります。設定でデフォルトの保存形式をOffice形式に変更することも可能ですね。

LibreOfficeを選ぶメリット

ショートカットの問題さえ解決すれば、LibreOfficeは日常的なオフィスワークにおいて十分な機能を持っています。

  • 完全無料: Microsoft 365の月額費用(約1,500円/月)が不要
  • オープンソース: コードが公開されているため、セキュリティの透明性が高い
  • クロスプラットフォーム: Windows、macOS、Linuxに対応
  • プライバシー: クラウド連携が必須ではないため、データが外部に送信されない

プライバシー重視のOSを選ぶ人が増えているように、オフィスソフトの選択にもプライバシーの観点は重要になってきています。

Obsidianのようなローカルファーストのツールと組み合わせれば、クラウドに依存しない完全なローカルワークフローも構築できますね。

まとめ

LibreOfficeへの移行で最大のハードルとなるショートカットキーの違いは、GitHubで公開されている変換ツールで解決できます。手動でのカスタマイズも可能なので、自分のワークフローに合わせた調整がしやすいです。

Microsoft 365のサブスクリプション費用が気になっている方は、一度LibreOfficeを試してみる価値はあると思います。ショートカットの問題さえクリアすれば、思ったよりもスムーズに移行できるかもしれません。