AIが科学的発見をする時代が来ました。GPT-5.2が理論物理学で新しい結果を導き出したのです。具体的には、数十年間「ゼロ」と思われていたグルーオン散乱振幅の公式を発見しました。そこで今回は、この発見の詳細と意義を解説します。
GPT-5.2が発見した散乱振幅の新公式
散乱振幅とは粒子が相互作用する確率を計算する量です。しかし、ある種類のグルーオン散乱振幅は長年「ゼロ」と仮定されていました。具体的には、1つのグルーオンが負のヘリシティを持ち、残りが正の場合の値です。ところが、GPT-5.2 Proがこの仮定を覆しました。つまり、消えると思われていた相互作用が実在することを示したのです。しかも、一般的な閉じた公式として導出されました。
AIが問題を解いた方法
まずGPT-5.2 Proが人間の物理学者の計算結果からパターンを推測しました。具体的には、複雑なファインマン図の展開式から公式を見つけ出しました。さらに、内部スキャフォルド版が約12時間かけて同じ公式を独立に導出しています。しかも、その妥当性の形式的な証明まで生成しました。つまり、AIが推測だけでなく証明も行ったのです。
この計算は人間にとって非常に難しいものです。なぜなら、粒子数が増えると計算の複雑性が階乗的に増加するからです。実際、1つの相互作用の計算に数千ページの代数が必要になることもあります。そのため、人間の先入観が結果を見落とす原因になっていました。
物理学と科学界への影響
この発見はグルーオンからグラビトン(重力子)への拡張も実現しています。また、さらなる一般化も進行中です。特にプレプリントはOpenAIと著名な学術機関の共著で発表されました。具体的には、高等研究所、ケンブリッジ大学、ハーバード大学の研究者が参加しています。したがって、AIが科学研究のパートナーとなる新時代の幕開けと言えます。だからこそ、開発者も物理学者もこの動向を注視すべきです。
