Googleが発表したPixel 9発表イベントの全内容

Googleが「Made by Google」ハードウェアイベントを開催し、新しいPixel 9シリーズや他のデバイスの更新情報が公開されました。過去数週間で見られたリークの多くが確認されましたが、まだ聞いたことのない発表もありました。以下、Googleのイベントで発表された興味深いニュースをまとめてみましょう。

Pixel 9シリーズの新展開

Googleは、ついにPixel 9シリーズの全容を明らかにしました。このラインナップには3つのスラブフォンと1つの折りたたみ式スマートフォンが含まれています。通常のラインナップは、6.3インチディスプレイを搭載した標準的なPixel 9、6.8インチ画面のPixel 9 Pro XL、そして新しく登場した6.3インチの小型Pixel 9 Proで構成されています。

これら3つのデバイスには、楕円形のカメラハウジングが新たにデザインされ、Googleの最新のG4 Tensorチップが搭載されています。さらに、バッテリー寿命が向上し、新しい衛星SOSの機能が追加されました。

Pixel 9の価格は799ドルからで、昨年のモデルより100ドル高くなっています。一方、Pixel 9 Proは999ドルから、Pro XLは1,099ドル以上からとなっています。Pixel 9とPixel 9 Pro XLは8月22日から出荷が開始され、小型のPixel 9 Proは9月から利用可能となります。

Pixel 9 Pro Foldの進化

標準的な3つのPixelデバイスに加えて、GoogleはPixel 9 Pro Foldも披露しました。新しくなったFoldは、前モデルよりも背が高く薄くなり、外側のディスプレイが6.3インチ、内側が8インチと、より大きな画面を提供しています。

このデバイスにもG4 Tensorチップが搭載されており、内側のディスプレイの最大輝度は2,700ニットと、オリジナルのPixel Foldの1,450ニットから大幅に向上しています。Pixel 9 Pro Foldの価格は1,799ドルで、9月4日から出荷が開始されます。

AIの進化と新機能

もちろん、新しいPixelデバイスにはGoogleのGemini AIアシスタントが搭載されています。これを使用して、アプリ内の情報を検索したり、撮影した写真について質問したりすることができます。

さらに、Pixel 9シリーズには2つの新しいAIアプリが搭載されています。1つは「Pixel Screenshots」で、デバイス上のAIを使用して保存したスクリーンショット内の情報を検索できます。もう1つは「Pixel Studio」で、テキストから画像を生成するアプリです。

Googleは、Pixel 9シリーズのアップグレードされたカメラに合わせて、いくつかのAI画像編集ツールも追加しました。例えば、「Add Me」オプションは、2つのシーンをつなぎ合わせて、グループ写真に誰かを追加することができます。また、Google PhotosのMagic Editorでは、生成AIを使用して写真の空などの部分全体を置き換えることができるようになりました。

Pixel Watch 3の進化

Pixel Watch 3は、41mmモデルに加えて、新たに45mmの大型オプションが登場しました。ベゼルが薄くなり、より広い画面領域を提供するだけでなく、新しい超広帯域チップ、最大2,000ニットの明るいディスプレイ、そして多数の新しいフィットネス機能が追加されています。

Pixel Watch 3の最も注目すべき機能の1つは、着用者の脈拍が停止したことを検知する能力です。これにより、着用者が確認プロンプトに応答せず、動きも感知されない場合に緊急サービスに電話をかけることができます。この機能は、まずヨーロッパでロールアウトされる予定です。

41mmのPixel Watch 3はBluetooth対応モデルが349.99ドルから、45mmのモデルは399.99ドルからとなっています。両サイズとも9月10日から利用可能となります。

Pixel Buds Pro 2の改良

GoogleのPixel Buds Pro 2は、より小型軽量化されただけでなく、11ミリメートルのドライバーと新しいTensor A1チップを搭載し、アクティブノイズキャンセリング(ANC)が改善されています。

新しいイヤホンにはウィングフィンデザインが採用され、ワークアウト中でも耳から外れにくくなっています。また、ANCを有効にした状態で最大8時間の音声再生が可能で、ケースを使用すると最大30時間まで延長できます。

Pixel Buds Pro 2の価格は229ドルで、前モデルの200ドルよりも少し高くなっています。出荷は9月26日から開始されます。

Gemini Liveの登場

最後に、GoogleがI/Oで5月に発表したGemini Liveが、Gemini Advancedの購読者向けに現在ロールアウトされています。この新しい音声チャットオプションでは、GoogleのAIアシスタントに声で質問をすることができ、10種類の異なる声から選んで応答を聞くことができます。

ChatGPTの音声アシスタントと同様に、Gemini Liveでは会話形式で話すことができ、途中で割り込むこともできます。その結果、より自然なコミュニケーションが可能になります。

以上が、Googleの最新イベントで発表された主な内容です。AIの進化と新しいハードウェアの組み合わせにより、Googleは次世代のユーザーエクスペリエンスを提供しようとしています。