Discordが2026年3月から、世界中のユーザーを対象に顔スキャンまたは身分証明書による年齢確認を導入すると発表しました。しかし、この動きには賛否両論があります。一方で未成年保護の観点から歓迎する声がある一方、プライバシーへの懸念も根強いのが現状です。
Discordの年齢確認はなぜ必要になったのか
SNSやオンラインプラットフォームでの未成年者の安全が世界的な課題になっています。つまり、各国の規制当局がプラットフォーム企業に対して、年齢確認の強化を求めるようになったわけです。Discordもその流れに対応する形で、今回の導入を決定しました。
実際、オーストラリアでは16歳未満のSNS利用を禁止する法律が成立しており、EUでもデジタルサービス法(DSA)による規制が進んでいます。したがって、Discordの対応は国際的な規制への適応という面が大きいといえます。
Discord年齢確認の仕組み|顔スキャンとID認証の2つの方法
Discordが導入する年齢確認は、以下の2つの方法から選択できます。
- 顔スキャン:スマートフォンやPCのカメラで顔を撮影し、AIが推定年齢を判定。具体的には、年齢推定技術を使って18歳以上かどうかを確認します。
- 身分証明書の提出:運転免許証やパスポートなどの写真をアップロード。こちらの方がより確実な方法です。
いずれの場合も、Discordは「認証後にデータを削除する」と説明しています。ただし、セキュリティ専門家からは「データの取り扱いについて、もっと透明性が必要だ」という指摘も出ています。
ユーザーの反応はどうか
ネット上では早くも議論が起きています。「子どもの安全を守るためなら仕方ない」という意見がある一方で、「顔データを企業に渡すのは怖い」「VPNで回避できるのでは」という懸念も多く見られます。
特に気になるのは、ゲーマーやクリエイターコミュニティの反応です。Discordはもともとゲーマー向けのプラットフォームとして成長しました。そのため、匿名性を重視するユーザーが多く、年齢確認への抵抗感は他のSNSより強い可能性があります。
他のSNSとの比較
InstagramやYouTubeも同様の年齢確認機能を導入済みですが、それぞれアプローチが異なります。
Instagramは2023年からAIによる年齢推定を開始し、YouTubeは動画の年齢制限に身分証確認を使っています。一方、TikTokは利用規約で13歳未満の使用を禁止しているものの、実効性には疑問の声もあります。
こうした状況を見ると、Discordの年齢確認導入は業界全体の流れに沿ったものだといえるでしょう。
日本のユーザーへの影響
日本でも多くのユーザーがDiscordを利用しています。ゲームコミュニティだけでなく、勉強グループや趣味のサーバーなど、幅広い用途で使われているのが現状です。
年齢確認が導入されると、日本のユーザーも対応が必要になります。ただし、日本の運転免許証やマイナンバーカードが認証に使えるかどうかは、まだ明らかになっていません。今後の公式発表を待つ必要があるでしょう。
まとめ:プライバシーと安全のバランスが問われる
Discordの年齢確認導入は、オンラインの安全性を高める重要な一歩です。しかし、プライバシーとのバランスをどう取るかが今後の課題になります。
ユーザーとしてできることは、公式発表を注視しつつ、自分のアカウントのセキュリティ設定を見直しておくことです。Discordを日常的に使っている方は、3月の導入に向けて準備しておくとよいでしょう。