Claude Code Log Viewerとは?AIエージェントの行動を観察するツール
Claude Code Log Viewerは、Claude Code CLIのJSONLトランスクリプトファイルをWebブラウザで閲覧・分析できるオープンソースツールです。リアルタイム監視、トークン使用量の追跡、Git連携といった機能を備えていて、AIコーディングエージェントの「観察レイヤー」として設計されています。
Claude Codeを使っていると、エージェントが裏側で何をしているのかが見えにくいと感じることがあります。ファイルを編集した、コマンドを実行した、という結果は見えるのですが、「なぜその判断をしたのか」「どんな順序で作業を進めたのか」は把握しづらいんですよね。
開発者のInDate氏は、この問題を「観察と実行は別のアクティビティ」と表現しています。コーディングは実行ですが、エージェントの行動を振り返って理解するのは観察であり、そのための専用ツールが必要だという考え方は、なかなか的を射ていると感じました。
主要機能の紹介
リアルタイムセッション監視
JSONLファイルをライブで監視して、新しいメッセージが追加されるたびに自動更新されます。セッションごとにカラーコード付きのカードで表示され、メッセージ数やトークン使用量、最終アクティブ時刻が一目でわかるようになっています。自動リフレッシュの間隔は1秒から60秒まで設定可能です。
高度な検索とフィルタリング
全メッセージの横断検索ができるのは地味に便利です。検索結果をクリックすると該当ファイルの完全な履歴が読み込まれ、マッチした行がハイライト表示されます。メッセージタイプ(user、assistant、tool_result)でのフィルタリングや、特定セッションだけの表示も可能になっています。
トークン使用量の分析
Claude APIの使用量をリアルタイムで監視する機能も搭載されています。5時間ウィンドウと7日間ウィンドウでの消費量を追跡でき、スナップショット履歴も保存されます。AIコーディングエディタのコスト管理は重要なテーマなので、この可視化はかなり実用的です。
Git連携
Git連携を有効にすると、エージェントが行った変更のロールバックが簡単にできます。「この変更はやり直したい」という場面で、Gitの履歴から特定のコミットに戻せるのは安心感がありますね。
インストールと使い方
インストールは非常にシンプルです。pipまたはpipxでインストールできます。
pip install claude-log-viewer
claude-log-viewer
起動するとローカルのWebサーバーが立ち上がり、ブラウザでダッシュボードにアクセスできるようになります。Claude Codeのトランスクリプトディレクトリを指定すれば、過去のセッションも含めてすべて閲覧可能です。
npmパッケージとしても提供されているので、Node.js環境でも利用できます。どちらの方法でも機能は同じです。
なぜ「観察」が重要なのか
AGENTS.mdの設定でエージェントの行動をある程度制御できますが、実際にエージェントがどう動いたかを事後検証する手段は限られていました。
AIエージェントを本格的な開発に使うなら、「何をさせたか」だけでなく「何をしたか」を正確に把握する必要があります。特にチーム開発では、エージェントが加えた変更の意図や経緯を共有できることが重要です。
Log Viewerは、この「観察可能性(Observability)」をAIコーディングエージェントに持ち込んだツールとして、地味ですが本質的な課題に取り組んでいます。
類似ツールとの比較
Claude Code自体にも/historyコマンドで過去のセッションを振り返る機能はあります。ただし、ターミナル上でのテキスト表示なので、長いセッションを俯瞰するのは大変です。
Log Viewerの強みは、Webベースの視覚的なインターフェースで複数セッションを横断的に管理できる点にあります。特に複数プロジェクトを並行して進めている場合、セッションの発見性(どのセッションがどのプロジェクトか)が格段に向上します。
AIの透明性が議論されている今、こういったツールの需要は今後さらに高まっていくのではないかと思います。
まとめ
Claude Code Log Viewerは、AIコーディングエージェントの行動を可視化・分析するためのローカルWebアプリです。リアルタイム監視、横断検索、トークン分析、Git連携といった機能が揃っていて、Claude Codeを日常的に使う開発者にとって心強い観察ツールになりそうです。
AIエージェントは強力ですが、その行動が見えないと管理が難しくなります。「飛んでる飛行機の計器がない状態」にならないために、こうした可視化ツールを活用するのは賢い選択だと感じました。
