Googleが人工知能(AI)による概要機能をインド、ブラジル、日本、イギリス、インドネシア、メキシコに拡大

Googleは、米国で導入したAIによる検索結果の概要機能を、さらに6か国に拡大します。対象となるのは、インド、ブラジル、日本、イギリス、インドネシア、メキシコです。これらの国々では、各国の言語でAI概要機能が利用可能になります。

ソース表示方法の改善

また、検索大手のGoogleは、ソース資料のリンク表示方法も見直しています。デスクトップとモバイルの両方で、AI概要の上部右側にウェブサイトのアイコンを表示する新しいビューを追加しました。ユーザーはこれらのアイコンをタップすることで、AI概要で引用されているリンクに移動し、そのトピックについてより詳しく読むことができます。

さらに、AI概要のテキスト内に関連リンクを表示する方法もテスト中です。Googleは、外部サイトへのトラフィックをより多く誘導したいと述べています。

AI概要機能の効果

Googleは公式ブログで次のように述べています。「AI概要機能により、ユーザーがより複雑な質問に対して、より多様なウェブサイトを訪れるようになっていることがわかりました。また、AI概要付きの検索結果ページからクリックすると、ウェブサイトにとってより質の高いクリックとなっています。つまり、ユーザーが訪問したサイトにより長く滞在する可能性が高くなっているのです。」

一方で、AI駆動ツールは、要約を表示する際にソースへのリンクを目立つように表示しないという批判を受けてきました。ニュース媒体は、Perplexity AIなどの検索ツールを名指しで、剽窃や非倫理的なウェブスクレイピングを行っていると非難しています。

インドに焦点を当てた機能

Googleは今回のAI概要機能の展開に合わせて、インドに焦点を当てた機能もいくつか追加しました。以前にテストされていた、ページを離れずにヒンディー語と英語の結果を切り替えられるトグル機能も、AI概要機能の一部となります。

また、インドのユーザーは「Listen」ボタンをタップすることで、生成された回答を音声で聞くことができるようになります。Googleによると、インドのユーザーは他の国のユーザーよりもAI概要の回答を聞く頻度が高いそうです。

初期のテストでは、ヒンディー語での一部のクエリが、文構造や単語を変えると機能しないことがわかりました。Googleにヒンディー語での質問への対応方法についてさらに詳しく尋ねています。回答があり次第、記事を更新する予定です。